「コシノ洋装店ものがたり」が朝ドラカーネーションの元ネタに
朝ドラ「カーネーション」のドラマの元ネタは、小篠綾子さんが書いた「コシノ洋装店ものがたり」から取られていると考えられます。
「コシノ洋装店ものがたり」が「カーネーション」の元ネタとなっていることは、登場人物やエピソードの点から明らかです。
なお「コシノ洋装店ものがたり」自体は、もともと「やんちゃくれ – コシノのお母ちゃんと三姉妹の奮闘記」という2001年に出版された本を、朝ドラ「カーネーション」の放送にあたって再編集・文庫化したものです。
朝ドラ カーネーションの元ネタ 登場人物の観点から
「コシノ洋装店ものがたり」を読んでしまうと、何人かの登場人物は、小原糸子(尾野真千子)のモデルとなった小篠綾子以外にも、「カーネーション」のモデルとなっていると考えられる人物がいることが分かります。
カーネーション 小原糸子(尾野真千子)→小篠綾子

カーネーション 小原善作(小林薫)→ 小篠甚作

カーネーション小原千代(麻生祐未)→ 小篠ハナ

カーネーション 根岸良子(財前直見)→ 根来久子

カーネーション 川本勝のちの小原勝(駿河太郎)→ 川崎武一のちの小篠武一
「カーネーション」の川本勝はのちに小原糸子と結婚して小原勝に改名。実在した川崎武一も、川崎家の長男としての相続権を放棄して小篠綾子と結婚。小篠家に婿入りする。

カーネーション 周防龍一(綾野剛) → Tさん
「カーネーション」 の周防龍一は、小原糸子と戦後に不倫する。「コシノ洋装店ものがたり」では実名でなく、「T」というイニシャルだけで登場。小篠綾子とは20年間、籍を入れずに付き合っていたという。

カーネーション 小原優子(新山千春) → コシノヒロコ
小原糸子の長女で小篠綾子の長女。
カーネーション 小原直子(川崎亜沙美) → コシノジュンコ
小原糸子の次女で小篠綾子の次女。
カーネーション 小原聡子(安田美沙子)→ コシノミチコ
小原糸子の三女で小篠綾子の三女。
朝ドラ カーネーションの元ネタ エピソードの観点から
登場人物だけでなくエピソードの観点からも、「コシノ洋装店ものがたり」が朝ドラ「カーネーション」の元ネタになっていると考えられます。ここでは2つほどエピソードを挙げておきましょう。
1. 洋裁師として根岸先生に弟子入り
朝ドラ「カーネーション」の「第4週 誇り」では、小原糸子が東京のミシンメーカー講師・根岸良子から洋服の作り方を学ぶという内容です。「自分はミシンの実演販売をしにきただけだから」ということで、洋裁の個人レッスを断られますが、父・善作が頼み込んで、一週間の個人レッスンを引き受けてくれます。
実はこのエピソードは「コシノ洋装店ものがたり」のエピソードが元ネタになっています。実在した根来久子は偶然にも小篠綾子の父・甚作の謡の弟子であったことから、小篠綾子の洋裁の個人指導を引き受けることになりました。
2. 周防龍一との不倫
戦後、小原糸子は泉州繊維協同組合を通じて、紳士服テーラーの周防龍一と知り合い、やがて道ならぬ恋をします。それを咎めた隣近所や親戚一同にその不倫を責められます。
このときピンチを救ってくれたのは、糸子の三人の娘たちである優子・直子・聡子です。「コシノ洋装店ものがたり」でもやはり小篠綾子は「T」という人物との不倫を責められたにも関わらず、「お母ちゃんのすることは、どんなことでも一番や」ということで、ヒロコ・ジュンコ・ミチコに庇ってもらったそうです。
カーネーション 再放送 時間

カーネーション 朝ドラ あらすじ

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