ちゅらさんの息子 和也の病気は他者を怖いと思うこと
朝ドラ「ちゅらさん」でエリーと文也の子どもである上村和也が、罹った病気は「選択的かん黙」と言われる精神疾患の一種です。文也の提案で和也を診察してもらった北栄総合病院の主治医はこのように説明します。
北栄総合病院の心療内科の診察室で、恵里はたった今聞いた言葉を医師に向かって繰り返した。
「選択的かん黙…ですか?」
「おそらくね。きっと、大人というより他者かな、つまり知らない人が怖いという風に思い込むようなことがあったんでしょう」
「どんな?何があったんですか?」
「それは、わかりません」
「あの子に聞いても、わからないということですね」
確認するように文也も訊ねる。
「ええ。ちゃんとした自覚はないでしょう。ただ知らない人は怖いという思いだけがあって、体が反応してしまうんだと思います。」
「ちゅらさん 3(NHK連続テレビ小説)」 200ページより
ちゅらさん 和也の病気の原因
北栄総合病院の医師・エリー(恵里)・文也と3人の大人は、和也がなぜ「選択的かん黙」にかかってしまい、他者を怖いと思うようになったのか分からないとなっています。
しかし和也がなぜ他者を怖いと思うようになったかは、「第23週 和也の涙」を視聴しているとその理由はわかります。和也が道端に落ちている財布を拾って交番に届けようとすると、知らない中年の男たち3人に囲まれ、なぜ財布を持ち去ろうとしているのか詰問されてしまったためでした。
それまでの和也か見る大人たちといえば、エリー・文也の両親はもちろんのこと、一風館の住人たちからたっぷり可愛がれて愛情を持って接してもらう存在でした。それが突然、見知らぬおっさんたちから睨みつけられたことが、わずか4才の和也にとってトラウマになってしまったことが容易に想像できます。
ちゅらさん 和也の病気は治るのか
北栄総合病院の主治医から「いつの間にか治ってしまう」と告げられたものの、心配で仕方ないエリー。そして心を解放してあげようと、東京から沖縄の小浜島に連れて行こうと決意します。
和也が精神疾患に罹ってしまったといエピソードは、やがて最終回のエピソードである、エリーが胃がんを切除するというエピソードに繋がります。おそらく最終回のエピソードは、2024年11月11日ごろにNHK総合(地上波)で再放送されると考えられます