チョッちゃん 古村比呂さんの役柄
北山蝶子とは
NHKBS/BSプレミアム4Kで再放送される「チョッちゃん」には古村比呂さんが、北山蝶子(きたやまちょうこ) 役としてキャストされています。北山蝶子は「チョッちゃん」のヒロインで、自由奔放な性格の持ち主として、東京で声楽家になることを夢見るという役柄です。
北山蝶子のモデルは黒柳朝(旧姓:門山朝)
北山蝶子のモデルは、エッセイストの黒柳朝さんであり、タレントの黒柳徹子さんの母でもあります。
黒柳朝さんは1910(明治43)年に北海道の滝川で開業医をしている父・門山周通さんと、敬虔なクリスチャンである母・門山三好さんの元に生まれます。
北海道庁立岩見沢高等女学校(現在の北海道岩見沢西高等学校)を卒業後、東京の東洋音楽学校(現在の東京音楽大学)声楽科に進学。東洋音楽学校声楽科の3年時にバイオリニストの黒柳守綱さんと結婚し、1933年に長女として黒柳徹子さんを出産します。
北山蝶子が「チョウちゃん」と呼ばれる理由
「チョッちゃん」の北山蝶子は「チョウちゃん」と呼ばれる
「チョッちゃん」のドラマの中で北山蝶子は周囲から「チョウちゃん(ちょうちゃん)」と呼ばれています。朝ドラ100にアーカイブされている「チョッちゃん」の動画でも、由紀さおりさん扮する北山みさは、蝶子のことを「チョウちゃん」と呼んでいますね。
朝ドラのタイトルは「チョッちゃん」なので、北山蝶子は「チョッちゃん」と呼ばれるべきなのではないでしょうか?
史実でも周囲は「チョウちゃん」と呼んでいた
しかし北山蝶子のことを「チョッちゃん」ではなく、「チョウちゃん」と呼ぶ理由は「チョッちゃん」の原作エッセイである「チョッちゃんが行くわよ」の記述に沿ったものです。
北山みさのモデルとなった他ならぬ門山三好さん自身も、黒柳朝さんのことを「チョウちゃん」と呼んでいたことからきています。
「チョッちゃん」は黒柳朝さん自身の呼び方
「チョッちゃん」という呼び方は黒柳朝さんが幼いときに「チョウちゃん」と呼ばれたことが「チョッちゃん」と聞こえてその発音が頭に残り、自分で自分のことを「チョッちゃん」と呼んでいたことからきています。
赤ん坊のころは、とても体が弱くて、おそらく生後八、九ヶ月のころだと思いますが、百日ゼキにかかって、父が診ても、もうダメだと思ったらしいのです。それがある日、真っ白いおかゆに筋子をちょこんと乗せて食べさせたら、それがおいしかったのでしょうか、どんどん食べるようになり、「それから急に元気になって、チョウちゃんは歩けるようになったのよ」と、母が話してくれたものです。
みんなは私のことを「チョッちゃん、チョッちゃん」と呼ぶのですが、自分では「チョッちゃん、チョッちゃん」と言っていました。私にはそう聞こえたのでしょうか。黒柳朝 「チョッちゃんが行くわよ」 主婦と生活社 34ページ