チョッちゃん 佐藤慶さんの役柄
北山俊道(きたやまとしみち)とは
NHKBS/BSプレミアム4Kで再放送される「チョッちゃん」には佐藤慶さんが、北山俊道(きたやまとしみち) 役としてキャストされています。北山俊道は、古村比呂さん扮する北山蝶子の父で、北海道の滝川で開業医をしているという役柄です。
北山俊道のモデルは門山周通さん
朝ドラ「チョッちゃん」の原作エッセイである「チョッちゃんが行くわよ」によると、北山蝶子の父・北山俊道のモデルは、黒柳朝さんの父、黒柳徹子さんの祖父にあたる門山周通(かどやましゅうつう)さんがモデルになっていると考えられます。
山形県の出身で門山周通さんの父も旧藩の御典医であり、ご本人は仙台医学専門学校(現在の東北大学医学部)を卒業されて医師となりました。専門は産婦人科でどんな難産でも取り上げるという腕があると評判だったと言います。
ちなみに門山周通さんは医学生時代は魯迅と一緒に机を並べて勉強したこともあり、天才画家と言われる村山槐多(むらやまかいた)は従兄に当たります。
門山周通さんと黒柳朝さんの関係
北海道の女学校から東京の音楽学校に進学した黒柳朝さん
「チョッちゃん」のあらすじでは、ヒロイン・北山蝶子は北海道の女学校を卒業した後、東京の音楽専門学校の声楽科に進学します。
実在の黒柳朝さんも北海道庁立岩見沢高等女学校(現在の北海道岩見沢西高等学校)を卒業された後、東京にある東洋音楽学校(現在の東京音楽大学)の声楽科に進学されます。
娘の音楽学校進学に反対の門山周通さん
しかし、実際のところ父の門山周通さんは、黒柳朝さんが東京の学校に進学することには反対しなかったものの、音楽学校に進学することは反対でした。
父は、「音楽は趣味でやりなさい、学校は東京女子大か女高師、何年浪人してもそのほうがいい」と私にいいました。(中略)
音楽に理解はあっても、娘を音楽学校へ通わせるのは、なんとなく不安だったようです。虫の知らせというか、後日私がヴァイオリンを弾く人と結婚するようになりましたから、この「ワルい予感」は、大いに当たったというべきでしょうか。黒柳朝 「チョッちゃんが行くわよ」 主婦と生活社 58ページから59ページ
黒柳守綱さんとの結婚にも反対した門山周通さん
ここでいう「ヴァイオリンを弾く人」というのは、ヴァイオリニストで黒柳徹子さんの父である黒柳守綱(くろやなぎもりつな)さんのことを指しています。
しかし門山周通さんは、自分の娘である黒柳朝には医者の家に嫁がせたかったようで、黒柳朝さんが黒柳守綱さんとの結婚を決めたときには妻である門山三好さんに当たり散らしたと言われています。